【3分で分かる英文法】使役

使役の全体像

使役動詞は人や物を使う「~させる」「~してもらう」などを表します。TOEICテストは使役動詞を好んで出題する傾向があり、重要文法の一つです。単語は4つ、let,make,have,getです。

*getは正確には使役ではありませんが、よく出てくる問題ですので一緒にまとめます。

使役動詞の形には以下の2パターンがあります。動詞の原形になることが要注意のポイントです。

パターン①=させる(実行する)
make,let,have + 目的語(人/物) + 動詞の原形

※getのみ to + 動詞の原形

パターン②=させる(動作を受ける)、してもらう
make,let,have + 目的語(人/物) + 過去分詞

使役makeについて

makeは例えやりたくなかったとしても強制する意味があります。

【makeの例文】
She made her brother clean the room. (彼女は弟に部屋をきれいにさせた。)

使役haveについて

haveは自然な成り行きとしてそうなることを示しています。例えばお店でお金を払うような場合もhaveを使います。

【haveの例文】
I had my hair cut. (髪を切ってもらった。)

使役letについて

letはしたいことを許可します。

I will let you drive the car. (車を運転させてあげる)

getについて

getはお願いをして実行してもらうことを表します。
これは許しをもらう場合、allowで代用されることもあります。

【getの例文】
We got the doctor to come.  (お医者さんに家に来てもらった。)

使役の問題を解いてみる

使役の問題①

Since I didn’t speak Russian, I could barely make myself _______.

(A) communicative (B) understanding (C) communication (D) understood

ポイント

空欄の前の単語より、make + 人 + 空欄 のために使役が問われていることが読み取れる。

ポイント2

文章を読み、前半の文章が「ロシア語は話せない」であることから、自分自身が「理解する(understood)」を受けることになり、過去分詞形のunderstoodを選ぶことが出来る。

答えは (D) understood になります。

※日本語訳:私はロシア語が話せないために、ほとんど理解する(させる)ことができなかった。

※単語:since=のために、~以来 この文章では「のために」という意味で使われている。barely = ほとんど~ない

使役の問題②

Let them _______ as they like. They’ll never listen to us.

(A) do (B) to do (C) to be doing (D) to have done

ポイント

空欄の前に let + 人 であることから使役の問題だと推測が出来ます。

ポイント2

letの後には動詞の原形が来ますので、doを選ぶことが出来ます。

答えは (A) do になります。

※日本語訳:彼らの好きなようにさせましょう。どうせ言うことは聞かないのだから。

使役の問題③

I am currently studying French in the hope that my boss will _______ me to transfer to the Paris branch.

(A) let (B) give (C) make (D) allow

ポイント

答えの選択肢から使役の問題であることが推察できます。

ポイント2

空欄前後の文章を読んで、上司が私が~する許可を得る ために allow が選択肢になります。

※日本語訳:currently=現在、transfer=異動する