【これで選ばれる】海外駐在員になるための3つの準備事項

私はこれまで2度、海外駐在員に選ばれています。1度目は部門歴代最年少で駐在員になり、2度目は強引に駐在員の席を取りました。その経験や他の駐在員が選ばれるパターンから、駐在員になるための3つの準備事項をお伝えします。特に上司に伝えることが一番のアピールだと考えている人は要注意です。大事なのは駐在員は選ばれる立場であること、会社の誰が駐在員を選ぶのかです。海外駐在員なりたいのであれば「適切な熱意の届け先」「実現させる継続した努力」が必要です。また、他にリスクを冒した強引なアピールも含めて紹介をしたいと思います。

海外駐在員になるための3つの準備事項

1) 海外駐在員選定のサポーター、人事部門に「アピール」を届ける。

2) 仕事の実績と語学力こそ、スタートライン。

3) 上司だけではなく決裁者の目に留まるように務める。

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海外駐在員のサポーター、人事部門に「アピール」を届ける

駐在員に選ばれるために海外希望をアピールすることは重要です。上司だけでなく人事部まで確実にその声を届けることはポイントです。人事部では海外駐在候補者をピックアップし、そのメンバーに研修を施すことがあります

つまり、特定の研修を受けることで、次の駐在候補に入る可能性が高くなるのです。駐在員は「交代」がメインです。「新規追加」の枠は多くないと思います。その為、数年に1度定期的に行われる「交代」要員として、最前線にラインナップされることが非常に大事です。

人事部の特定の研修を受けることで、準備が出来ているということになり、その最前線ラインナップに入れる可能性が高まります。また、海外駐在に出るということは、あなたの現在の仕事の後任を選んだり、周りと連動した動きが不可欠です。 将来の候補者として、後任選定から、人事部のサポートを受けることであなたの周りが動きやすくなるメリットが生まれます。

上司にアピールすることも確かに大事ですが、上司の心理に立った場合、海外駐在へ出すということは自分の役立つ部下を手放すことになります。度量の広い上司もいると思いますが、自らが忙しくなることが想定されるために積極的に動きづらい場合もあると思います。冷静に上司の反応を見極めて自分の声を人事部まで届いているのかを確認する必要があります。

例えば上司との面談の席で、人事部まで海外希望を報告して欲しいと伝えることは効果的だと思います。これなら将来の希望を述べているだけであり、きっと伝えてくれると思います。

仕事の実績と語学力こそスタートライン

会社が海外駐在に送り出すのは、会社の模範になる人達です。その為、仕事の実績、実力を兼ね備えたと認められ、なお語学力がある状態こそ、海外駐在員へのスタートラインとも言えます。

特に新人から5年目ぐらいまでの場合、仕事そのものの実績や実力を作ることに専念した方が良いと思います。そもそも実績を出していない社員を海外に送ることは少ないと思うからです。もし海外研修があるなら、その場に対して積極的なアピールをするのが良いと思います。

社員を一人、海外に送ることは、給料の3倍のコストがかかると言われています。
「自分にそれに見合う価値を出してきたか。」
「また駐在後に出すことが出来るか?」という質問にYesと答えらえる状態にしておかないと、十分な実績とは言えないと思います。

仕事以外の能力については、主に言語能力(英語力・他外国語)になります。また、駐在先での仕事と生活が安定して送れるように現地の言葉、あるいは英語力に磨きをかけることで、大きく選定の可能性があがると思います。

私の知っているある人は休暇の間に海外へ語学留学をして、語学力を磨くことで海外駐在員に選ばれていました。それだけ継続した努力が必要です。

決裁者の目に留まるように務める。

海外駐在員を決めるときに役員決裁となることが多いと思います。これは言い換えるとたとえ誰が賛成しても・反対してもその決裁者がOKと言えば駐在が決まるということです。つまり実績のある社員が、能力(語学力)も身に付け、駐在の交代要員ラインナップの一番手に入っていなくても、決裁者に強くアピールすると、その声で決まることがあるということです。
自分の会社の海外駐在の決裁者を知っていますか?
ただ行きたいと闇雲にアピールするのではなく、実績をきっちり付ければ、十分にこの方法が取れると思います。

結婚は海外駐在のアピール要因になるか?

family

会社によると思いますが、一定の評価はされるようです。海外駐在員の結婚には以下のメリットがあります。

1.アジア圏の場合 夜の街で遊び惚けること・問題を起こすことの抑止力。

2.欧米の場合 家族がいること自体が一つのステータス。

独身者である場合は、フットワークが軽い等のメリットも存在する為に、必要な仕事と実績によりケースバイケースと言えるでしょう。

家族帯同の海外駐在における不安低減効果

私自身は駐在時に家族の支えは大きく、「留学時にかかったホームシック」が駐在時にはありませんでした。これは家族の存在が大きく、仕事に集中すべき環境において、ホームシックにかからないというのは助けになりました。アジアの一部の国では独り身で行く方が楽しいという声を聴くこともあります。

私は「留学時にホームシック」にかかった経験もあった為に、海外で暮らすことに関しては不安がありました。しかし、私の駐在時には家族と一緒に生活することで、その支えや存在が大きく、駐在時にはホームシックがありませんでした。

仕事に集中すべき海外駐在の環境において、ホームシックにかからないというのは新たな発見でした。家族が帯同した場合になりますが、これも海外駐在員の結婚におけるメリットかもしれません。

海外駐在員に選ばれるための強引なアピール方法

海外のお客様にあなたが駐在に必要だと言わせる

お客様からあなたが駐在員に必要だと言わせることもアピール方法です。特に仕事で実績が出てくれば、お客様との接点が増えてくることがあると思います。信頼してくれているお客様に普段から伝えていれば、その人が会社の上司や偉い人と話した時に一言伝えるだけで非常に強いアピールになります。特に海外とのやり取りが多い人はこの「お客様に言わせる」方法を使うことで、一気に駐在員になる階段を上る可能性が出てきます。

海外駐在に選ばれなければ進退を考えたいと伝える

色々な人の信頼を失う諸刃の剣ですが、現在の売り手市場の労働市場を考えればリスクは少ないアピール方法です。この方法は信頼を失わないために入念な事前準備が必要だと思います。あなたに仕事の実績と熱意があり、十分な語学力が備わっている場合は、「周りから見て駐在員として適切」であるために、強引に進退を含めて伝えても納得性が上がることだと思います。

地道な語学力を身に付けること

仕事の実績と共に大切なのは地道に語学力を身に付けることです。多くの会社がTOEICで語学力を計っています。そのため他の候補者よりも高いTOEICの点数を取ることが近道だと思います。TOEICの点数UPは難しくありません。もしあなたに500時間程度の時間をささげる覚悟があれば、適切な勉強を実施して必ず群衆から頭一つ抜け出すことが出来ます。このサイトでも色々紹介していますが、特に以下の2つのページを読んで実行するだけでも効率的な学習効果が得られる様になるになると思います。

本気で駐在選定基準(TOEICスコア等)を狙いに行くなら

仕事をしながら本気でTOEICのスコアを上げに行くなら教えてもらうことがベストです。私もTOEIC/TOEFLのために日米英語学院からECCから、個人スクールから様々なスクールに通いました。独学ではどうしてもより時間がかかってしまうので、特に仕事が忙しい場合は誰かにコツを教えてもらい、最短距離を走った方が効率的だと思います。

現在だとお勧めはスタディサプリあたりだと思います。アドバイスを受けることが出来、有名な関先生の講義が聞き放題です。学校に通うのであれば便利な場所が良いと思いますので、首都圏で一番多くスクールのあるシェーン英会話あたりは候補になってくると思います。ご参考ください。