【迷ったら】MBAを社会人が海外に留学して取る価値とは
MBA海外留学とは、
海外の大学院やビジネススクールで金融、マネジメント、経済、経営について学び、経営学修士(MBA)の資格を得ることです。
良く言えば、 海外での就職やキャリアアップ転職 などの新たな道を開くことができます。
悪く言えば、 相当のお金(500万以上はかかる) を使って どうなるかわからないキャリア変更に身を投じる ということです。
【社会人MBA留学】あなたの世界はそこで終わりではない
社会人がMBA留学を決断する時は以下の悩みを持っていると思います。
■海外MBAを考えるときの悩み
・今の会社で、自分の到達位置が見えてしまった
・新たな到達位置として、新しい地図やコンパスが欲しくなる
・海外の環境に身を置くことで、英語力と国際性を身に付けたい
・(ある一定の会社の)先輩や上司は海外MBAをもっている
MBAを学べば、魔法の様に全てを解決してくれる訳ではありませんが
私はMBA取得に肯定的です。
MBAは ある程度 悩みに対する答えを実感させてくれます。
MBAを学ぶことで、経営者側の視点で物事を捉えることが出来、視野が大幅に広がるからです。
また、自分の進む選択肢が大きく広がることにより、
決断を再認識することもできます。
社会人MBAは未来予想図を広げ、危険とチャンスを事前に予測する力を得ること

MBAは、
命令されたことを行う事を学ぶのではなく、多くの原因推測をして、「自分で考える力」を身に着けることが出来ます。
経営者やそれに近い視点を持つ人は、
予測して行動しなければいけない場面に多く遭遇します。
MBAでは多くのケーススタディを通して学びます、
「ある会社は○○の判断をしたためにこの結果に至った。」というケースに対しての、解決策を求めれるような授業が多くあります。このように、予測をして、それに対する行動を自分で決める。これを、ケーススタディと呼びます。
どの学校でも少なくとも50本ぐらいのケーススタディをやることになると思います。
このスタディの数が増えれば、原因推測をすること、未来を予測し計画を立てることの精度は上がっていきます。
この原因推測、予測計画の力は、様々なところに応用が利きます。
「自分が所属している会社、業界の立ち位置を考え、10年後・20年後にこの業界はどうなっているか?」
その未来予想図を、自分の中で広げることが出来る力が身に付くようになるのです。
未来の答えは分かりません。
しかし、天気予報の精度が、だんだんと上がっていったように、周りの状況等を推測する経験を積むことで、未来予想の精度は確かに上がっていくことは実感できます。
社会人MBAとは自分で行動し、考える力を磨くこと

もし、この予想が出来ないとどうなるのか。
例えば、Sonyや東芝、Sharpなどの電機大手6社。20年前までは、その会社で働いていれば一生安泰だとも言われていました。
しかし、東芝とシャープは大きく分裂し、買収されてしまっています。この状況を過去に予測できたかと言われれば、難しかったかもしれません。
しかし、20年前に現在の中国や台湾の経済成長を予測することが出来たとしたら、このような事態になる前に防ぐ方法を考え出せたかもしれません。
この防ぐ方法、解決策もMBAでは鍛えられる能力です。今の会社と、業界の状況を把握し、客観的に捉えることが出来れば、進んでいる「方向性」は次第に見えていきます。
そして、その知った「方向性」を元に、どのような解決策を組み立てるか。MBAを学べば、何かが起こる前や終わる前に事前対策を立てることが出来るのです。
「会社を変えるのか?」「それとも飛び出すのか?」「今の会社で良いのか?」
他にも色々な悩みがあると思います。
未来に起こる事柄を予測し、それに対する大きな選択肢を選ぶことが求めれる為、いざという時の前に自分の決断する力、選択する力が身に付いていることも提供価値になります。
ビジネスに答えはありませんが、地図とコンパスはあります。
自分の現在地を確かめる意味では、MBAは良い選択肢の一つです。
海外に留学してMBAを取る価値は

他にもMBAの価値として 人的ネットワーキング と 大学院卒業の修士資格が得られること があります。そのために良いブランド大卒の証明を得ることが付加価値の大きさになります。
これはかなり実感します。
そういった意味で海外で留学して価値があるのはランキングTOP30校までです。MBAは高い学費を払って生徒が入学してくれるので、学校としては在校生を増やしたい対象になります。TOP30校であれば、受験での足切りがあり、入学率が50%を切ってくると思います。TOP10だと合格率は10%~20%と言われているようです。
海外MBAを卒業して再就職する時にはどこの大学を卒業したかが見られます。
高い費用を払って海外MBAを取得するのであれば、
MBAランキングの高い学校へ行くべきです。言い換えればランキングの高い学校を中心に受験計画を組み立てるべきです。
もっと言えば、高いお金を払って、誰も知らないような海外のMBAに行くべきではありません。※この学校の授業が受けたいなどの特定の理由を除く
Financial TimesのMBAランキング2019
1 | Stanford Graduate School of Business |
2 | Harvard Business School |
3 | Insead |
4 | University of Pennsylvania: Wharton |
5 | Ceibs |
6 | London Business School |
7 | University of Chicago: Booth |
8 | MIT: Sloan |
9 | Columbia Business School |
10 | University of California at Berkeley: Haas |
11 | Yale School of Management |
12 | Iese Business School |
13 | University of Oxford: Saïd |
14 | Northwestern University: Kellogg |
15 | Dartmouth College: Tuck |
16 | University of Cambridge: Judge |
17 | National University of Singapore Business School |
18 | HKUST Business School |
19 | HEC Paris |
20 | Duke University: Fuqua |
21 | Esade Business School |
22 | IMD Business School |
23 | University of Virginia: Darden |
24 | Indian School of Business |
25 | New York University: Stern |
26 | UCLA: Anderson |
27 | Cornell University: Johnson |
28 | University of Michigan: Ross |
29 | Georgetown University: McDonough |
30 | Nanyang Business School, NTU Singapore |
特に多くの学校はTOEFLの要求がiBT100点になるので、どうしても準備に時間がかかってしまいますが、 私の経験上、日本の大学を卒業していて、要求されているスコアさえ身に付ければ、TOP30校のどこかには受かります。
海外の環境に身を置くことで、英語力と国際性を身に付けることが出来る。
英語で学ぶために、宿題や授業についていくのは大変ですが、MBA留学は経営知識だけでなく英語と国際性の2点が得られることになります。
国際的な経験を多く積んでいる人を除き、きっと海外MBAに参加することで 自分自身の現在地=(特に英語が通じないから)色々な方策を考える というプロセスに至ると思います。
英語で最も難しいアウトプットの一つは、自分の考えを筋道を立てて述べることであり、そのトピックが複雑になればなるほど組み立てるのが難しくなります。経営学ですので、海外の学生やネイティブの中に交じり、クラスルームの中であなた自身が存在感や価値をどうやって出していくのか。この試行錯誤が成長を促してくれると思います。
この学びと成長のサイクルに1年・あるいは2年身を置くことが出来れば、卒業するころには成長した自分に出会えていることだと思います。
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