人の2倍働けば4倍の成果:ランチェスターの二次法則
ここのところ、ランチェスターの法則が改めて注目されています。
知らない人のために、ランチェスターの法則とは
「 戦争における戦闘員の減少度合いを数理モデルにもとづいて記述した法則。一次法則と二次法則があり、前者は剣や弓矢で戦う古典的な戦闘に関する法則、後者は小銃やマシンガン で戦う法則」(Wikipediaより)
このランチェスターの法則を使って、 人の2倍働けば4倍の成果 って働き方改革時代の流れに逆行する法則を紹介します。
「起業家は成功する方法」「社長の良い働き方」の法則としても良く語られることです。
働くことにやる気のある人 にとっては けっこう 目からうろこ です。
2倍の仕事量は4倍の成果:ランチェスター二次法則

・ランチェスターの一次法則:量 x 質 = 成果
・ランチェスターの二次法則:量² x 質 = 成果
ランチェスターは戦争における成果を予測するために被害を予測したモデルです。
一次法則は古代の剣や弓矢を使った戦いの法則
二次法則は近代の銃火器を使った戦いの法則で、量が二乗されます。
なぜ二乗をするのかというと
「遠距離でも攻撃できるようになったよ」ということです。
例えば 川を挟んで4人と2人が打ち合ったとすると、
武器性能(命中率)が0.5で同じだと
2人が1人殺す間に、2人共に殺されてしまうからです。
遠距離での同時攻撃が可能になった現代は より数の優位が出る ということです。

具体的には命中率などの細かな計算式が必要ですが、おおよその概念は上記になります。
ランチェスターの二次法則を現代の仕事に当てはめると
現代の仕事では、インターネットやメールやパソコンなどITという武器をたくさん使います。
一斉にたくさんの人にメールが遅れたり、TV会議ですぐに打ち合わせが出来たり、
これらの仕事を 同時複数にアプローチできる「近代の仕事」 と言うのであれば、
仕事の質が同じだとすると
より多くの仕事量を投入すればするほど成果が変わってくる
ということになります。
だから 人が2倍働くと、その4倍の成果が得られる ということが語られているのです。
これらは起業家にとっても大事な教訓となっていて、
AIやバーチャルリアリティなんかがさらに発展する未来は
個人の努力 が 企業の努力 により近づく ともいわれています。
自分で事業を起こすときや、一定の成果を出したいタイミング では、知っておいて損はない法則 ではないでしょうか。
イーロン・マスクの言葉
アメリカのTESLAやPaypal,Space Xの創業者であるイーロン・マスクが話した
有名な言葉に以下があります。
「あなたが起業している状態で、もし他の人が50時間働くなら、自分が100時間働けば物事がはやく進む。」
動画2分40秒ごろです。。。
良く使われるランチェスター経営理論
ランチェスター法則で良く使われるのは、この時間法則ではなく
シェアを独占している・あるいは規模の大きな企業に対してまともに戦いを仕掛けるな
ということが良く言われるランチェスターの経営理論です。
量のたくさん準備できる企業と勝負をすると負ける可能性が高い というものです。
その場合は 勝負するターゲットを絞るか、個別戦に持ち込むかと言われています。
ここでは、少し目線をかえて、
人の2倍働けば4倍の成果 という働き方改革時代の流れに逆行する法則を紹介しました。
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