【EMBA】EMBAは35歳以降のビジネスパーソンのMBA選択肢
Executive MBA と呼ばれる MBAがあることは知っていますか?
これは 就業経験の長い(年齢の高い)人向けに提供しているMBAで
少ない授業時間でMBA(経営学修士)の資格取得が出来る ものです。
デメリットとしては 値段が高い (近くに住んでいなければ)通うスケジューリングが必要 ということです。
海外のEMBAは安くても 800万円 ぐらいしますので、
考えられない人は、知識程度の情報になります。
35歳以上で経営学(MBA)を学びたいなら

私自身も調べるまで知りませんでしたが、
非常に良い選択肢だと気づき EMBA の取得の道を選びました。
もしEMBAの存在を知らなければ、損をする選択肢を取っていたと思います。
35歳以上のビジネスパーソンは海外MBAの合格率が下がると言われています。
具体的なデータはありませんが、日本最大のMBA予備校であるAGOSの人に話を聞きましたので、ある程度現実味のあることだと思います。
MBAの教育は数年のビジネス経験を得た30歳前後の学生をターゲットにしているためです。
30代後半だと合格率は下がり、40歳を越えると合格は難しいと思った方が良いと思います。
ただし諦める必要はなく、35歳以上でも別のEMBAという選択肢が生まれます。
これは合格率よりも 費用 と スケジューリング が課題になりますが、
MBAを考えている人は知っておくべき選択肢です。
実際にEMBAでは50代や60代の学生もいます。
大学としても 短い授業期間 で 高いお金 を払う学生はWelcomeであり、
学ぶ意欲があり、入学要件を満たせば入れるのです。
EMBAとは
およその学校が10年程度以上の就業経験と2年程度以上のマネジメント経験を持つ人を対象にしたMBAのプログラムです。日本では慶応大学が提供しているEMBAプログラムが有名です。
このEMBAをまとめると
・費用が高い(MBAの約2倍)
・会社を辞めずに通えるように設計されている(週末や短期間にまとまって単位取得)
・合格率が高い
ことが挙げられます。
メリットとしては応募数がMBAに比べて少なく、
またメジャーではないために合格率は非常に高く、
書類要件を満たせば、合格できる現実があります。
各学校のEMBA費用比較と価値

EMBAの費用は 世界のTOP校で2000万円前後 です。
それは無理っていう人は アジアの有名大学のEMBAで800万円程度 です。
それは無理っていう人は 日本の慶応大学のEMBAで360万円程度です。
そもそもこのお金が出せる(出そうとする)時点である程度成功していると考えられますが、
投資対効果があるからお金を投じるわけで、平均値として給与UPにつながり、投資回収が数年で出来ているようです。
ただし日本の場合は急な昇進があるわけではなく、
給料も大きく変わることはないと思いますので、日本企業でのEMBA価値は良く見定めて実行する必要があります。
※EMBA 費用一覧
School | Program | Total Tuition & Fees |
UPenn (Wharton) | MBA Program For Executives | $205,200 |
Columbia Business School | Columbia EMBA-New York | $202,080 |
Northwestern (Kellogg) | Executive MBA | $201,120 |
NYU (Stern) | Executive MBA | $189,200 |
Chicago (Booth) | Executive MBA | $189,000 |
UC-Berkeley (Haas) | MBA for Executives | $185,000 |
Cornell (Johnson) | Cornell Executive MBA Metro NY | $182,708 |
Yale School of Management | MBA for Executives | $179,800 |
NYU/LSE/HEC Paris | Trium Global EMBA | $178,000 |
MIT (Sloan) | Executive MBA Program | $169,000* |
Virginia (Darden) | Global EMBA | $165,600 |
INSEAD | Global EMBA in Europe | $161,880 |
UCLA/National University of Singapore | UCLA-NUS Executive MBA | $118,080 |
London Business School | Executive MBA London | $112,000 |
Northwestern (Kellogg)/HKUST | Kellogg-WHU Executive MBA Program | $98,940 |
National University of Singapore | Executive MBA | $84,610 |
Nanyang Technological Univercity | Executive MBA | $84,610 |
EMBAの合格率はMBAとどの程度違うのか?

上記一覧の黄色で囲んでいる世界TOP校のMBAはなかなか取れません。
通常の世界TOP5校のMBA合格率は10%以下と言われています。
日本人受験者でも、東大・京大⇒Fortune500企業か官僚のルートを歩んでいる受験生が、入学に向けて凌ぎを削る世界です。
私も何人もの、優秀な知り合いから TOP校不合格の知らせを受けました。
しかし、EMBAになると少し話は変わります。
そもそも受験数の絶対数が少ないこともあり合格率が大きく上がります。
EMBAでも同じようにMBA卒業(修士)がもらえます。
週末に授業が行われるので日本から通うのは現実的ではないですが、
WhartonやMITのMBAを持つことは、MBAの中でもTOPオブTOPの意味を持ち、
今後の人生にとって使いやすいカードの一つになると思います。
そもそも日本では一般的にEMBAとMBAの違いは知られていませんので、TOP校のMBA保持者ということで知られることになります。
※HarvardはEMBAプログラムはありません。StanfordはMSXというMBAとは違うExecutive用のプログラムを用意しています。
私はアジアを学びたいということと費用面の両方を考えて、
アジアEMBAを選びました。合格率はMBAで20%程度とのことですが、
話を聞いているとEMBAは80%以上の学生を受け入れていると思います。(日本人は今のところ100%受け入れ)
このように合格率が4倍上がることを考えれば、アメリカのTOP MBAでも高い合格率にはなると思います。
EMBAの講義開催スケジュールは?

主に2パターンあります。
1つは週末に講義が開かれて、出席して単位を取得する方法。
もう1つは一定期間(3ヶ月に1度ほど)2週間ほどの間に講義が開催され、単位を取得する方法です。
これらを2年程度続けることでMBAに必要な単位を履修し、修士の資格を得ることが出来ます。
アメリカの学校は前者のパターンが多いので、
日本から通う場合は相当な覚悟が必要です。
EMBAは会社を退職せずに単位が取得できるように設計されていますが、
毎週末に開催されるMITやWhartonの授業は日本からではほぼ通えないと思います。
卒業自体は複数年の留年や取得単位の調整が出来るなどかなりフレキシブルだと思います。
おすすめのEMBAは?

費用面と距離を考えずに言うならMIT Sloanですが、
ボストンに住んでいる人以外ではおそらく多くの人にとって現実的ではないと思います。
そうなると一定期間にまとまった授業が開催されるMBAになります。
その中でも評価が高いのはKellog-HKUST(香港科技大)のEMBAプログラムです。
これは両方の大学のMBAを取得することが出来ます。
スケジュールは?
およそのスケジュールは以下になります。1ヵ月に1回香港(まれに北米へ)に通うというレベル感です。

他にはUCLAとNUSのジョイントプログラムも有名で、
これは3ヶ月に1度、
シンガポールやアメリカで2週間連続のプログラムを6回繰り返し、MBAの単位取得を完了するというものです。
制約条件は多いですが、様々なプログラムが用意されているので選択肢として知っておくべきEMBAです。
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