【3分で分かる英文法】品詞の見分け

英語の品詞は8種類

英語には大きく8つの品詞があります。
名詞、動詞、形容詞、副詞、代名詞、冠詞、前置詞、接続詞です。

それぞれの品詞の働き

【名詞】
人や物の名前を表します。日本語と違い、数えられる物と数えられない物の区別があります。

例: child(子供), dog(犬)

【動詞】
「~します」「~です」など動作や状態を表します。一般動詞とbe動詞、自動詞と他動詞があります。
例: play(遊ぶ), talk(話す)

【形容詞】
名詞を修飾し、その性質、状態などを説明します。
例: big(大きい), beautiful(美しい)

【副詞】
動詞や形容詞を修飾し、様子・程度・時・場所などを表します。
例: always(いつも), now(今)

【代名詞】
文章の中で一度登場した名詞を言い換えることが出来ます。
例:He, She, this

【冠詞】
多くは名詞の前に置かれ、その名詞に情報を加える単語。
例:a, an, the

【前置詞】
名詞、代名詞の前に置かれて、その言葉の関係を補足するものです。
例:in, on, at

【接続詞】
単語や句を他の単語や句と結び付ける働きをするもの。
例:and, but, if(もしも)

テストによく出る品詞の見分け方

8つの中で見分けるのが難しい品詞が名詞・動詞・形容詞・副詞です。

そしてこの見分け問題が英語のテストで良く出題されます。特にTOEICでは出題率が高く得点UPのために必ず覚えるべき項目です。

具体的な見分け問題の例

例えばbeautiful(美しい)でも以下のように品詞が分かれます。

名詞:beauty(美)

形容詞:beautiful(美しい)

副詞:beautifully(美しく)

動詞:beautify(美しくする)

多くの場合、この品詞の見分けは語尾(接尾語)で行うことが出来ます。覚えれば非常に便利です。

どれだけ接尾語を覚えればよいのか?

接尾語は上位25種類を覚えるだけで90%以上をカバーすることが出来ます。

さらに99.9%となると約50の接尾語になります。以下の表を参考にしてください。

メンフィス大学レポートより

目安としてはTOEIC700点レベルであれば25の接尾語を覚えること、それ以上であれば50の接尾語を覚えてください。

接尾語の内容

具体的な接尾語の種類は以下になります。(Cambridge Dictionary参考)

名詞を作る接尾語

-agebaggage, village, postage
-alarrival, burial, deferral
-(a)nce/-(e)ncereliance, defence, insistence
-domboredom, freedom, kingdom
-eeemployee, payee, trainee
-er/-ordriver, writer, director
-hoodbrotherhood, childhood, neighbourhood
-ismcapitalism, Marxism, socialism (philosophies)
-istcapitalist, Marxist, socialist (followers of philosophies)
-ity/-tybrutality, equality, cruelty
-mentamazement, disappointment, parliament
-nesshappiness, kindness, usefulness
-ryentry, ministry, robbery
-shipfriendship, membership, workmanship
-sion/-tion/-xionexpression, population, complexion

形容詞を作る接尾語

-able/-ibledrinkable, portable, flexible
-albrutal, formal, postal
-enbroken, golden, wooden
-eseChinese, Japanese, Vietnamese
-fulforgetful, helpful, useful
-iIraqi, Pakistani, Yemeni
-icclassic, Islamic, poetic
-ishBritish, childish, Spanish
-iveactive, passive, productive
-ianCanadian, Malaysian, Peruvian
-lesshomeless, hopeless, useless
-lydaily, monthly, yearly
-ouscautious, famous, nervous
-ycloudy, rainy, windy

動詞を作る接尾語

-atecomplicate, dominate, irritate
-enharden, soften, shorten
-ifybeautify, clarify, identify
-ise/-izeeconomise, realise, industrialize (-ise is most common in British English; -ize is most common in American English)

副詞を作る接尾語

-lycalmly, easily, quickly
-ward(s)downwards, homeward(s), upwards
-wiseanti-clockwise, clockwise, edgewise

品詞の見分け問題を解いてみる(解説付き)

品詞の見分けが学べる問題を解説付きで3問紹介します。

品詞の見分け問題①

He carried himself with _______.

(A) assured (B) assurance (C) assuredly (D) assure

ポイント
下線部の前にwithがあります、withなど前置詞は名詞の前に置かれることがほとんど。with + 下線部 + ピリオドで文章が終了している。下線部は名詞と判断出来ます。

ポイント2
さらに選択肢の中で名詞形は接尾語-anceであるassurance、もしくはassuracesの二つだと判断出来ます。

以上から答えは(B) assurance と分かります。

日本語訳:彼は自信を持って進めていた。

品詞の見分け問題②

Your prompt _______ to our proposal would be highly appreciated.


(A) respond (B) response (C) to respond (D) responded

ポイント

選択肢の英単語がrespond(反応する)に関係するものばかり、品詞の見分け問題だとわかります。下線部の前に注目し、形容詞prompt(正確な)があるいために下線部は名詞であることが分かります。

もしpromptの単語が分からなくても、その前にYourがあるために Your + 名詞 で名詞を疑うことが出来ます。

ポイント2

選択肢の単語の中から名詞があるかを探す。ここで名詞になれるのはresponseだけです。

答えはポイント1,2から 名詞 (B)response になります。

*responseが正解でresponceはスペルミスになります。

日本語訳:あなたの的確な返答はとても感謝されると思います。

品詞の見分け問題③

Since John lacks experience in negotiation, he feels so _______ whenever he meets potential clients.

(A) awkward (B) awkwardly (C) easy (D) easily

ポイント

選択肢の単語がawkward(ぎこちない)とeasy(簡単)の2種類に分類されます。そして、それぞれの最後にlyをつけて副詞の働きをさせています。

ポイント2

下線部の前が so (とても) が副詞になっています。副詞の後に続くのは形容詞。その為、選択肢がawkwardとeasyの形容詞二つに絞られます。

ポイント3

文章の内容から 交渉の経験が少ないため、顧客と会うと 「ぎこちない=awkward」 が繋がります。

以上のポイントから 答えは (A) awkward になります。

※日本語:ジョンは交渉の経験が少ないために、見込み客と会うと、とてもぎこちない気持ちになります。