【3分で分かる英文法】前置詞

前置詞の全体像を理解する

前置詞は「~と」「~から」など日本語の助詞にあたる働きをします。
日本語の助詞と違い、名詞の前に置かれているのが特徴です。名詞の前にあるから前置詞です。前置詞は大きく3種類の前置詞に分けられます。場所を表す前置詞、時を表す前置詞、群前置詞(複数の語で構成)に分けられます。

前置詞についてはそれぞれの意味を覚える必要があります。前置詞の数は多くありません。約60の前置詞を覚えることで全体の90%以上をカバーすることが出来ます。

3種類の前置詞

場所を表す前置詞

接触、到達、目的、方向など場所を表します。(前置詞は「2.重要前置詞」を参考ください)
例: A boat is passing under the bridge now. (今、ボートが橋の下を通過している。)

時を表す前置詞

時間の起点、特定の期間、時間の経過など時を表します。(前置詞は「2.重要前置詞」を参考ください)
例: We will be gone by nine tonight. (私たちは9時までに去ります)

群前置詞

時間の起点、特定の期間、時間の経過など時を表します。(前置詞は「2.重要前置詞」を参考ください)
例: We will be gone by nine tonight. (私たちは9時までに去ります)

頻出前置詞を覚える

以下の 約60の前置詞を覚えることで全体の90%以上をカバーすることが出来ます。

基本前置詞一覧
単語意味
about ~について
aboard ~に乗り込んで
above ~の上(上方)に
across ~を横切って
after ~の後に
against ~に対して
along ~に沿って
among ~の間に
around ~のまわりに
as ~として
at ~で、~に
before ~の前に
behind ~の後ろに
below ~の下方に
beneath ~の下に
beside~のそばに
besides ~の他にも
between ~の間に
beyond ~を超えて
but ~を除いて
by ~によって
concering ~に関して
despite ~にも関わらず
down ~の下へ
during ~の間に
except~を除いて
for ~のために、~に(とって)
from~から
in ~の中に
inside ~の中に、内側に
into ~の中へ
less ~ぶん少ない、~を引いた
like ~のように
minus ~を減らした
near ~の近くに
of ~の
off ~から離れて
on ~に接して
onto ~の上へ
opposite ~の向こう側に
out ~の外へ
outside ~の外側に
over ~の上に、~に渡って
past ~を通り過ぎて
plus ~を加えた
round ~のまわりに
save ~を除いて
since ~からずっと
than ~よりも
through ~を通って
throughout ~の間〔ずっと〕
till ~まで
to ~に、~まで
toward ~の方へ
under ~の真下に
underneath ~の下に
until ~まで
up ~の上に
upon ~に接して
via ~を通って
with ~と
within ~のうちに
without ~なしで、~せずに

前置詞の練習問題を解いてみる

前置詞についてはその意味を覚える必要があります。きっちり意味を覚えることが一番効率の良い学習法です。

前置詞の練習問題①

Sales tax have been increasing steadily ________________ the past.

(A) from (B) toward (C) by (D) over

ポイント

選択肢に前置詞が並んでいるために前置詞を選ぶ問題だと理解が出来ます。

ポイント2

空欄前後の文章から「過去」から現在まで続いている状態だと読み取れる。

そのため「~に渡って」というoverが選択できる。

答えは (D) over になります。

※日本語訳:過去に渡って消費税は安定的に増えている。

※単語:Steadily : 安定的に、sales tax : 消費税

After arriving the Osaka factory, each unit is carefully checked
_________________ inspectors.


(A) like (B) by (C) toward (D) among

ポイント

選択肢に前置詞が並んでいるために前置詞を選ぶ問題だと理解が出来ます。

ポイント2

空欄の前後の文章を読み 前が「checked=確認した」、後が「inspectors=検査員」であるために「~によって」という意味を持つ by を選ぶことが出来ます。

答えは (B) by になります。

※日本語訳:大阪工場に到着した後、製品は検査員によって確認されていました。

※単語:factory = 工場

We want to improve our skill to compete ________ our largest rival.

(A) with (B) of (C) about (D) for

ポイント

選択肢が前置詞であるために前置詞の種類を問う問題であると読み取れます。

ポイント2

空欄の前後を見るとcompeteという単語があります。compete は withを取る単語になります。compete with で 「~と争う」という熟語になります。

答えは (A) with になります。

※日本語訳:私たちは最大のライバルと争うためにスキル向上を図りたい。

※単語:improve = 向上する